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クラウドファンディングがもたらす新しい可能性

『アーティストの一生は一回だけ、かつ、彼はその中でベストの音楽活動を模索し続けます。
一方で、企業は持続的永続的な活動を目指し、その成り立ちからは当然のごとく、
安定を求め、利潤を求めることが最優先されます。…(略)…
ここですでに、すべてのアーティストがそれぞれのベストを追求することは不可能です。』
次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル(永田純・著)」より

イタリアから戻って約24時間ほどで、ゴールデン・ウィークの家族&親戚サービス旅行に出発…という強行スケジュールでした ^^; フィレンツェ観光やFrontiers Rock Festivalの感想など、書きたいことが山のようにありますが……後日 書きますね!

本日は、先月、群馬県で開催したボーカル&ピアノ・リサイタルについて。
(こっちもはやく書かないと忘れちゃいそうだし … ^^; )

この演奏会は、昨年行った
クラウドファンド・キャンペーンの"お返し品"として開催されました。
クラウドファンディングは初めてだったので、そのお返しとして演奏するのも初の経験。
とってもアットホームな演奏会となりました。
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でも、その前に『クラウドファンディングのお返し』って何?
そう思っている方もいらっしゃいますよね。
正直、欧米に比べて日本ではまだ普及していないと感じるので、今日はその仕組みを軽く説明したいと思います。

クラウドファンディングとは…
あるプロジェクトや目的を達成したい個人や団体(起案者と言います)が、実現する為の資金をインターネット等を通じて集めること。
お金の集め方は色々ありますが、音楽系で多いのは「購入型」クラウドファンディング。
私も「購入型」で行いました。

えっと、もっとわかりやすく説明するとですね……例えば、ここに、アルバム制作を目指すバンドがいたとします。
彼らは凄い演奏力と作曲能力の持ち主で、国内外の一流民族楽器演奏者などともコラボしてアルバム制作を考えている。でも、残念ながら彼らのスタイルは流行に全くそぐわない
😢……売れ線からは程遠い音楽をしていると仮定しましょう。

さて、流行にそぐわないにも関わらず、平均的なバンドより制作費がかなり高くつくこのバンド、レコード契約が取れません。

妥協して流行に合わせる、または、国内外のコラボは諦めるなどして平均的なバンド以下に制作費を落とせば、予想される利益額もあがるし、レコード契約が取れそうです。

しかし、この頑固者たちは、妥協したくありません。
彼らは最高の音楽を作りたい。
リスクを背負ってでも、自分たちの追い求める音のアルバムを作りたい。
しかし、制作費が足りない。

う〜ん、困った。

そこで、このバンドはレコード会社ではなく、ファンに直接お願いしようと考えるのです。
ここで出てくるのがクラウドファンディング。
バンドがクラウドファンディングの起案者となり、アルバム制作費の支援を呼びかけます。
ファンは、世界中からネットを通じてバンドに制作費を支援します。
そのお金で、バンドは納得ゆくアルバムを作れちゃうのです。

ところで この資金、支援者は"払ったまま終わり(寄付)"ではありません。
アルバム完成のアカツキには、支援者に特別の「お返し品」が届きます。
例えば、「一般販売より早くCDが届く」とか「サイン入り写真と感謝の手紙付きCDが貰える」とか、「完成リスニング・パーティーで楽屋に呼んでもらえる」とか……様々なおいしい「お返し品」があります(通常、「お返し品」ごとに支援額も違います)。更に、作品を手にした時に、「自分はバンドのこの作品を支えた一人なんだ」と感じることもできちゃいます。

私に言わせると、これって「予約購入」ですよね。
一般的な概念の「購入」は、商品を手にした時にお金を払いますが、クラウドファンディングはお金を払った後しばらくしてから商品を手にする。時差があるだけです。
だから"購入型"クラウドファンディングと呼ばれるんだと思います。

ちなみに、私、クラウドファンディングが必ずしも既存の購入制度(商品を手にした時にお金を払う)より優れているとは思いません。
でも、既存のシステムに加えて、新しい選択肢が広がるのは歓迎します。
そして、既存のシステムと補い合うような形で…例えば、アーティスト側と企業側(レコード会社やプロダクション)のニーズにズレがある場合はファンが直接アーティストを支える。一方、リリース直前の宣伝など瞬発力や大掛かりな仕掛けが必要な時は企業側が支える。
そんな風に、状況に応じて使い分けできる時代が来たら……アーティストももっと自由に表現活動できるようになるでしょうし、今までなかった展開が期待できるのではないかと感じています。
(勿論、新たな問題も出てくるでしょうけれど…。)

さてさて、ここで、話を私に戻して…
昨年、私は
デジタルシングル Re-Membrance 及びビデオ制作費をクラウドファンディングしました。
「お返し品」として、限定DVDやCD、講演会&交流会など、様々なものを用意しましたが、その一つに出張ミニ・コンサートがあり、今回の群馬県でのリサイタルの開催に繋がった訳です。
(中には、これら「お返し品」を一般販売で購入する予定だった方もいましたが … お返し品は一般販売されない事も多いのでご注意を。)

良くも悪くもインターネットの力って凄い。
ファンの方々が直接アーティストを支援して、コンサートを開催できちゃう時代になったんですよね。
私がもっと若かった頃にも、こういうシステムがあったら良かったのにな〜。
好きなバンドを自分の街に呼んでライブ開催できるなんて……絶対ドキドキやと思います。

最後に、今回、こちらのお返し品にご支援くださった宮坂良昭さんが、演奏の様子をビデオに録画してくださったので、一曲だけYouTubeにあげてみました(↓)。歌詞二回ほど間違えて、焦ってそこは音程も狂ってるけど 許しくださいね
😅


ちなみに、今回、ピアノを弾いてくださった柳原由佳さんは素晴らしい経歴のピアニスト。
この方なら絶対大丈夫だと思ったので、当日初めての顔合わせ、そのまま本番という無茶をお願いしてしまいました。
(欧州時代もツアー初日前夜に初顔合わせとか多かったたし、一流ならきっとそれで大丈夫と思ったのです〜
🙇
そして、やはりさすがですね。しっかり私にタイミングを合わせて弾いてくださいました。
人間的にも とっても良いオーラを放ってらして……一緒に演奏できて幸せでした。

それとピアノだけで歌うのって、普段と違う面白さがありますね。
今後、
HELL QUEEN の他に、新たなサイドプロジェクトとして、この形態でメタル曲カヴァーしまくるのも面白いかもと思った私です。

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